料理マスターズ倶楽部は、「見つける」「称える」「育てる」という3つの観点から農林水産省の料理人顕彰制度である「料理マスターズ」を支援し、民間の立場から農林水産省と協働してこの制度を盛り上げていきます。
本倶楽部は受賞者と協賛企業とで構成されています。
なお、2016年3月末までは「料理マスターズサポーターズ倶楽部」として活動してまいりましたが、同年4月より名称を「料理マスターズ倶楽部」に変更しました。
「見つける」…新しい人材の発掘・価値の創造
料理マスターズは、食と農をつなげる活動をしている料理人を表彰することで、食材の産地を元気づける活動を奨励し、その活動を拡大・普及させることを目的にしています。当倶楽部は、地方を元気づける活動を実践されている食と農をつなぐ料理人を発掘する活動を行います。本倶楽部は受賞者と協賛企業とで構成されていますので、両者の協働ができやすくなっています。新しい人材の掘り起こしにつながるような広報活動やイベントを企画・実施するとともに、地方自治体や民間のいろいろなルートを通じた人材の発掘や企業とのコラボレーションにより新たな価値の創造を目指します。
「称える」1…審査・選考の際における情報提供等のサポート
料理マスターズは、技術・技能に卓越した料理人の中から選ばれます。その裏付けともなる技術・技能に関する情報や、料理人の方々の料理に対する姿勢等を様々な視点から調査し、審査の際の情報を提供します。データの精度を高めることで、より厳選なる審査を行うことに協力します。
「称える」2…受賞者のプレーアップ等により制度の普及・浸透に協力
これまで地道に活動を続けていることも、評価の対象となります。選ばれた料理人の方々を称えるプレーアップとして受賞者記念式典を開催いたします。受賞者の喜びの声や抱負を、テレビ、新聞、雑誌等のメディアを通じて伝えていきます。それによって、料理人の方を称えるだけでなく、その方が行ってきた地域での活動を評価し、社会的に認知してもらうことができます。そのことは制度の背景にある理念を普及、拡大することにもつながります。また、式典以外の場でも、「食」と「農」をテーマにした企画等を催し、「食」と「農」をつなげる取り組みを提案していきます。
「育てる」1…企業とのビジネスマッチングの推進
新しい人材には、新しい発想が期待できます。企業の商品開発などでの協力の可能性あるいは企業の広告に対する協力の可能性を追求します。
「育てる」2…将来に向けた活動の継続と拡大
料理マスターズは、ブロンズ、シルバー、ゴールドと、最初の受賞が次の受賞へのステップになることで、料理人の方のたゆまない精進が報われる形になっています。また、テレビや新聞といったマスコミや企業の広告などで、受賞者本人や料理のみならず、受賞された料理人が行っている地域での活動にも焦点を当てていきます。受賞者が活動する地元・地域で、あるいは東京のような都会において、いろいろな企画を実施し、受賞者が受賞して良かったと思えるように支援していく予定です。地産地消の前に、地産都消とでもいうような都市部の人との接触の機会も必要かもしれません。料理マスターズで評価された活動を更なる高みに導くとともに、その後を追う人材も育成できるようにしたいと考えております。こうした活動により、これから応募しようとする人のモチベーションを高め、「見つける」活動につなげていくことを目指しています。この動きを作ることで、料理マスターズ自体、そしてその背景にある食と農を通じた地域活性化の活動自体も広がっていくことが期待できます。その期待に繋がるような取り組みを展開していくことが本倶楽部の大きなねらいです。
「展望」
本倶楽部は、料理マスターズが、料理人に夢と希望を与える登竜門のような制度になるようにしていきたいと考えています。地方の食材を活かして、地方で活動している料理人にスポットライトが当たってほしいと思います。もちろん、都会で地方の生産者の方と連携している料理人の方にも頑張っていただきたいと思います。そして、是非、多くの方々にその地元まで足を運び、食べに行っていただきたいと思います。まさに、それこそが「地産地消」。そうした料理人の方のお店が注目されることで、そこに協力しておられる地方の生産者の方も元気が増してきます。おいしい料理で多くの人々を地方に呼べる求心力と、新しい発想を日本全国、そして海外へと広められる遠心力に期待しています。そのことで、食と農が連携して日本のソフトパワーとして日本の料理を海外に発信できるようにしていきたいと思います。
「ご協力の賜物」
受賞者やともに取り組んでおられる生産者の方々の活動のみならず、料理マスターズの制度を継続し拡大していくためには、実に多くの人々に関わっていただいております。料理店や生産地等の現場に足を運び、実地に確認するフィールドワークにご協力いただく専門家の方々、受賞者記念式典やセミナー等の企画・運営に携わる方々、受賞者や地域の活動のプレーアップの広報活動にご協力いただく方々など、こうした方々のご協力を得て、本倶楽部のさまざまな活動が可能となります。ご協力いただいている皆様に感謝しながら、本倶楽部は民間サイドから出来る限り料理マスターズを支援していきたいと考えています。
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