農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」は、現役の料理人にフォーカスした制度です。生産者やジャーナリストといった方は対象に含まれない点が、フランスの農事功労章とは異なる点です。事務局は農林水産省大臣官房新事業・食品産業部 外食・食文化課に置かれています。
<顕彰の対象者>
この顕彰は、その者の提供する料理・サービスが優れていると認められる現役の料理人のうち、5年以上にわたり次のいずれかの取組を行い、他の模範とするにふさわしい功績のあった方が対象となります。
- @ 国内の農林水産業との取組
産地と連携し、地域の風土や調理法に適した作物の導入、伝統野菜の復活や地域特有の農産物の発掘を行い、又は地場の素材を活かしたメニューを開発し、取引の継続や伸張等を通じて、地域の食文化の継承・発展、国内における産地の形成や農林漁業者の所得向上等地域の活性化、雇用の拡大等に貢献する取組
- A 国内の食品産業との取組
食品産業等と連携し、食品や調味料の開発、国内の食材を利用した新たな調理法の開拓等を通じた当該食品等の普及によって、地域の食材の普及や食文化の発展に貢献する取組
- B 海外での日本食の普及に関する取組
日本の食材や食文化、調理技術等について、日本人以外の料理人への教授・指導や、これらを取り入れた店舗の展開等を通じ、海外における日本の食文化の普及と食品企業の海外展開に貢献する取組
- C
@からBまでに掲げるもののほか、この顕彰の趣旨に照らし、これらと同等程度の貢献が認められる取組
このように、料理人としての技術・技能もさることながら、生産者や食品企業等と協働して取組を行い、日本の「食材」の普及や「食文化」の発展に貢献した料理人を表彰する制度です。
なお、顕彰の応募は、ブロンズ賞については他薦によるものとし、シルバー賞、ゴールド賞にあっては自薦とします。ブロンズ賞については、すでに国内で叙勲・褒章を授与されている料理人は、この顕彰の対象者とはなりません(中央省庁、地方自治体、業界団体等による表彰制度等の受賞者は、対象となります)。
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